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拘束されているサダム・フセインはニセモノ?

2004年04月14日19時44分


 ロシアの新聞プラウダによると、カタールの米軍基地に拘束されているサダム・フセインに最近面会を許されたフセインの妻サジダ女史は「この人は私の夫ではない。サダムの影武者です」と述べたという。

Saddam's wife could not recognize her husband
http://english.pravda.ru/world/20/91/366/12494_saddam.html

 フセイン政権崩壊後、サジダ女史は隣国シリアに住んでいたが、夫サダムの裁判が始まるということで、サダムが拘束されているカタールに引っ越してくることをカタール王家と米軍当局から認められ、カタールにやってきた。ここまでは、他の報道でも確認されているが、サジダが「この人は夫ではない」と言ったということは、今のところプラウダでしか報じられていない。

Saddam's wife moves to Qatar
http://www.news24.com/News24/World/Iraq/0,,2-10-1460_1506233,00.html

 問題は、プラウダの記事を信用できるのかどうか、という点と、もしサジダの発言が事実だったとしても、本当に米軍が拘束したのが影武者だったのか、それともサジダがアメリカ側を陥れるため、拘束されているのが本物のサダムであるにもかかわらず、わざと「別人だ」と言ったのではないか、という点である。2番目の点については、プラウダの記事も「サジダがとった行為は、敵(アメリカ)を混乱させるには最も簡単な方法である」と指摘している。

 プラウダの記事の信憑性に対して疑問を感じるのは、たとえば同じ4月13日に「米軍がサドル師を逮捕した」という記事を流したりしているためだ。他社のいくつかの記事によると、この日に一時拘束されたのはサドル師ではなく、サドルの側近のアラジ師だということになっている。プラウダは「サドルとアラジの両方が逮捕された」と書いている。

 米軍は、シーア派のサドル師が滞在しているナジャフのモスクに突入する準備をしており、間もなくサドル師が逮捕もしくは殺害される可能性は高いので、プラウダは先走ってしまったのだろう。

Shiite leader captured
http://english.pravda.ru/accidents/21/93/375/12491_Alsadr.html

U.S. Forces Release Al-Sadr Aide After Interrogation
http://www.rferl.org/featuresarticle/2004/04/e1553212...

 とはいうもののプラウダは、ときに誤報はあるにせよ、ときどき真の特ダネや鋭い視点の分析記事を載せるので、注目すべきサイトである。これで、ガーディアンもしくはAFPなど欧州系のメディアが後追いすれば、アメリカのマスコミが全く報じなくても、サジダ発言は事実である可能性が高くなる。

 ほかに、イラク関係の真偽不明の記事としては、たとえば「米軍は、秘密裏に大量破壊兵器をイラクに持ち込んでどこかに設置した後、それを『サダムの大量破壊兵器を発見した』と発表することで、ウソをついていなかったことにしようとしている」という報道がある。最初はネルダ・ロジャースという最近まで米特殊部隊にいた人物の証言としてネット専門のニュースサイト(Al Martin Raw.com)で紹介され、その後パキスタンの新聞などに転載されている。

US tried to plant WMDs, failed: whistleblower
http://www.dailytimes.com.pk/?page=story_12-8-2003_pg1_9

 最近では、イランの報道機関が似たようなことを報じた。イラク南部で道路検問をしているイラク人が、米軍から「検問せず、そのまま通せ」と命じられるトラックがときどきあるが、その中に大量破壊兵器が積まれて、どこかに設置される予定なのではないか、といった記事である。

New Reports on US Planting WMDs in Iraq
http://www.mehrnews.com/wfNewsDetails_en.aspx?NewsID=70071&t=Political



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