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「田中宇の国際ニュース解説」 1998年の記事一覧


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解けないスターリンの呪い:ナゴルノカラバフ紛争
 【1998年2月7日】 ソ連崩壊後、旧ソ連各国で民族紛争が絶えない原因の一つに、スターリンが1920-30年代にソ連内の民族配置をかき混ぜたことがある。アルメニアとアゼルバイジャンの戦いであるナゴルノカラバフ紛争の遠因もそこにある。その後遺症は、アゼルバイジャンの石油を狙うアメリカの札束和平戦略をあっけなく失敗に追い込むほど、根の深いものだった。

東西のスパイ組織は信頼しあえるか
 【1998年2月5日】 ポーランド、チェコ、ハンガリーの東欧3国がNATOに加盟する可能性が高まっているが、西側の関係者の間には、かつての東側の情報機関にNATOの情報を見せて大丈夫なのか、という懸念が残っている。ポーランドの情報機関は湾岸戦争の際、CIAを助けるなど、NATO諸国に対する貢献は多いのだが・・・

陽炎か現実か、巨大油田開発にゆれる中央アジア
 【1998年1月26日】 シルクロード沿いの旧ソ連の共和国、カザフスタンの地下には、世界の石油埋蔵量の約2割が眠っている。運び出すパイプラインさえあれば、半砂漠の国カザフはサウジアラビアのような金持ち国になり、協力した石油会社は莫大な利権を手にできる。欧米や中国の勢力、そしてカザフ内部での暗闘が続いている。

中国の金融改革は間に合うか
 【1998年1月18日】 東南アジアの通貨が暴落したため、中国の輸出競争力が落ちている。中国政府は人民元を切り下げたいのだが、香港に再び経済危機が迫っているため、それができない。一方で国営企業の経営難のとばっちりを食う金融危機も深刻になってきた。

南アフリカで再び人種対立のきざし
 【1998年1月2日】 白人との融和策をとってきたマンデラ大統領が、ANC党首を降りるに当たり、最後っ屁ともいえる白人攻撃を展開した。南アでは今も白人が経済を巧妙に支配し、多くの黒人は貧しいままに置かれている。高まる黒人の不満を抱え、ANCは白人を攻撃する姿勢を再び強めざるを得なくなっている。


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